古本とは

ところで実際に古本屋での店頭での販売価格は一体幾らになっているのでしょうか。

これは実際のところかなり任意的な部分があるようです。

つまり各古本屋が、その本の需給関係や、或いは本のコンディション等から任意に決定しています。ここで言うコンディションとは、古本の変色や汚れ具合、或いは書き込みの有無等を指します。

このようにかなり任意的な要素が多いため、例えば全く同じ古本でも、古本屋によって価格がかなり異なっていることも珍しくないようです。

このように古本の価格として、古本は上で紹介したようにコンディションが良好であったり、供給に対して需要が多かったりした場合に、価格が高くなることが一般的です。ですがこれ以外に価格に影響する要素として、古本ならではのものもあります。

例えば本の新刊に当たってサイン会と称して著者がその本にサインをすることがありますが、そのような著者のサインが入っている場合、或いは有名人の蔵書印が捺してある場合等は、古本の世界では付加価値と見なされて、本買取の際、そして販売の際に価格が上乗せされることもあります。

また特に有名な書籍の場合、その初版が高価で取引されることもあります。また先に紹介したように通常の場合、絶版となって通常のルートでは入手不可能となった本は価格が高くなり、場合によってはその本の新刊当時の販売価格を上回ることもあります。

ですがこうした絶版本は消費者の再版の要望に応える形で出版社によって復刊されることもあり、このように復刊が実現すると、これまで一定レベルの価格を保っていた古本の販売価格が暴落することもあります。古本の世界においても、その価格動向には奥の深いところがあるのです。

ところで多くの都市では、所謂古本屋街といわれる一角を形成していることがよくあります。古本屋や古本市場が集まっている一角を指します。こうした古本屋街と聞いて、皆さんが真っ先に連想するのが東京神田の神保町でしょう。

ここには何と百数十軒もの古本屋が散在しており、世界でも最大級の古書店街となっています。

このような古本屋街が形成される理由としては、よく大学生が使用したテキストを古本屋に売る、そして下級生を中心にそのテキストを必要とする学生がそこでまたそれを買うという、需給関係、循環関係が出来上がっているからだとも言われます。

考えてみれば大学で使用されるテキストはその多くが専門書であるため、大層な値段がついているものです。

また特定の講義でしか使われることがなく、その講義が終わってしまえばもうそのテキストは使われなくなることが普通です。そうである以上、わざわざ高いお金を払って新しいテキストを買う必要もなく、またそのテキストを使わなくなったら古本屋に売ってしまったほうが賢明でしょう。

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古本屋街

日本では余り見かけないような気がしますが、海外の大学では間もなく卒業する大学生達がキャンパス内で新聞紙などを広げて、直接下級生にテキスト等を売っている光景がよく見られ、それも一種の卒業前の風物詩となっています。古本屋街が形成される地域には、往々にして大学が近くにあり、こうした現象が古本屋街の形成と密接に関わっているとも言えます。

古本屋を利用し、古本を購入する人達の中でも大きな割合を占めるのが大学生であり、教授等の大学関係者ですが、それだけではありません。古本には古本マニアと呼ばれる人たちがいます。

これは様々な理由から、古本の中に新刊本にはない魅力を感じ取っていて、古本屋街をまわって、古本を専門に集める人たちです。

本の中には既に絶版となっていて、通常の本屋では入手できず、古本でしか手に入らない書籍も多くなっているからです。

古本の中には今となっては珍しいもの、現代から見れば逆に新鮮に映るもの、あの有名人がこんな本を…といった感じで、古本マニアの収集意欲をそそるものも少なくありません。
有名人の中には古本を主に集める、古本マニアを自称する人もいます。

私達が一般的に古本を購入する場合、その理由は主に新刊本と比較した場合のその安さにあります。

その一方で、古本にはこうした言わばコアな古本マニアと呼ばれる人たちも少なからず存在してます。いずれにせよいろいろな人たちが存在していて、それを取り巻く形で古本業界が成り立っているわけです。