本買取店の販売基準

現在の活字離れはインターネットに代表される便利で多様なメディアが発展した結果ですので、出版業界がそのインターネットの牙城を崩すのは相当困難でしょう。

少子化については言うまでもありません。これはもはや日本の国の根幹に関わる問題です。

では出版不況に対して、出版業界には全くなす術がなかったのでしょうか。出版業界も出版不況を前に何もせずにいたわけではありません。

ここでは出版業界にまつわる一つのエピソードを紹介します。

私達が本や雑誌を読みたくなったら、どこでその本や雑誌を入手して読むでしょうか。

まず第一に考えられるのは本屋、書店です。ですが私達が本を読めるところはそこだけではありません。

本を買うのなら本屋だけではなく所謂古本屋もあります。最近多い本の買取店、販売店もあります。

それからマンガ喫茶やレンタルブック店等のあります。実は本の作家と、それらの本屋等との間に作品の二次使用料を巡る確執があったのです。この使用料の考え方はカラオケのそれが有名です。一部の国では、カラオケボックスで流されるMVを巡って、それを製作したレコード会社とそれを使用するカラオケ店との間で議論が生じ、カラオケ店側がMVの一定の使用料を支払うことで決着しています。

これと似たような状況が日本の出版業界でも起こりました。

レンタルブック

具体的にはこのうちレンタルブックについては、2005年に書籍、そして雑誌に貸与権が付与されたことに伴って、レンタルブックの業者が著作権者に使用料を払うということで決着しました。

またマンガ喫茶の場合、そこでの漫画は利用者に貸与されるのではなく喫茶店における展示に相当します。

したがってレンタルブックのような貸与権が適用されることはありませんが、著作権者と漫画喫茶の業者との間で自主的な話し合いが行われた結果、持たれ、2003年から使用料の交渉を始めるといった内容の暫定合意がなされました。

以上お話したのは著作の二次使用に関する出版業界側の取り組みですが、出版不況を前に業界は他にもその対策を取っています。

出版不況の根幹にあるものの一つが活字離れで、それをある意味助長しているのがインターネットの普及等をはじめとするマルチメディア化です。

出版社はそうしたマルチメディア化に対応した電子ブックの開発を行っています。この電子ブックに関しては皆さんもインターネット等でご覧になった事があるでしょうし、携帯電話などにダウンロードして楽しんでいるという人もいるでしょう。

地球規模で進められている環境保護の流れに沿ったもので、この電子ブックは注目を集めており、中には「ハリー・ポッターシリーズ」のようなベストセラーも出していますが、残念ながら出版不況を根本から打破するような局面にはまだなっていないようです。

本は「知識の泉」と呼ばれ、私達の知的好奇心を満足してくれる存在です。本を読むことで知識を得られ、中には本に出会って考え方が変わった、はたまた自分の人生まで変わったという人も少なくないことでしょう。

そんな本、或いは雑誌出版を中心とする出版業は以上お話したように現在苦しい状況にあります。

もしこのままの流れが続き、出版業が廃れていってしまったら、私達は本を選び、そしてそれを読むといった機会を確実に奪われていくでしょう。そうなれば私達自身にとっての損失、そして社会にとっての大きな損失となるはずです。

人類の宝とも言える知識、そしてそこから来る思索を守るため、私達としても何か考えたいものです。